タロウ君の抜け毛
日本山人参の試食の仕事をしています愛犬タロウ君の話です。柴犬は北国の犬で例年の早い抜け毛が始まりました。私の奥さんは気管が弱いため動物の毛は全くダメで私の仕事になります。少しでも油断すると毛玉が風にさ迷いあっちこっちの家の片隅や庭木に絡みつきます。先手必勝で毛が抜ける前にむしり取るのです。大切なことは毎日むしり取ることです。油断すると風に舞って抜け毛が床を泳ぎ始末が悪くなります。この時は私の忙しさはタロウ君にとって大変な災難となります。
小さなバケツとブラシと櫛を用意し、タロウ君のクサリを踏みつけます。そしてタロウ君の尻尾をムギュと掴むのです。無理やりシッポを床に押し付けタロウ君を固定するのです。尽かさず私の右手でタロウ君のこれから抜けるであろう毛を引き抜くのです。中心部から周りに向かってドンドンひたすら一生懸命抜いていきます。上手く抜けた毛に満足しながらまた次のステップに進むのです。バケツの今日の抜け毛の収穫量を見て充実感を感じます。
タロウ君は時々私に噛み付きますが「主人は誰」でゴッツンと軽くくらわします。今年もタロウ君も私も災難な季節がやってきました。
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